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まぼろしの霊場・常陸(水戸)三十三観音霊場

第6番札所 小鶴如意輪寺

 

 龍谿山西樂院如意輪寺寺                               

 (りゅうけいさん さいらくいん にょいりんじ)  天台宗  

茨城県東茨城郡茨城町小鶴1771  

TEL 029‐292‐0377  

本尊 如意輪観音

御詠歌 重ねても ここに小鶴の如意輪寺 みきりの松をしるべにはして

 

  アクセス 水戸駅北口関鉄バス⑥奥谷、石岡行き、南口関鉄バス 

        ③奥谷、石岡行き、長岡坂下下車、徒歩5分

 

  如意輪寺は天長六年(829)慈覚大師円仁により開基され永享年間に仁賀法印によって中興されたと伝えられている。寛文年間に移転する前は西に一km離れたところにあった。

  観音堂本尊は、元禄3年(1690)徳川光圀が如意輪観音を寄進し、常陸三十三観音霊場の第六番札所としての信仰を集めている。

 

  「新編常陸国誌」に「天台宗、真壁黒子千妙寺末、龍谿山西楽院ト號ス、除地三石六斗九升三合、往古水戸十ケ寺ノ内ナリ、寺中一ケ寺末寺三カ寺門徒七ケ寺アリ、本尊如意輪観音ハ、水戸義公ノ寄附

シタマヘル由、背書アリ、元禄年中ノコトナリ」とある。

 

  「開基帳」には

 小鶴村 

除地無証文

天台宗常州河内郡東叡山黒子千妙寺末寺

一寺内高 三石六斗九升三合

    龍谿山西楽院 如意輪寺 能化

一此寺の開山は仁賀法印建立致され候、只今迄拾八代、年号ハ知り申さず候、証文モ御座候得共中比炎上仕り焼失仕り候由申し伝え候、それについて本寺千妙寺まで尋ね申し候へども知り申さず候、

一末寺三ケ寺・門徒拾ケ寺

一旦那六百拾壱人

一跡々より 御城にて御目見致し仕り候

とある。

  小鶴郷は水戸藩の入口として重要視され、如意輪寺は水戸藩天台宗寺院の中でも大きな役割をもった寺であったようだ。

                     先達 寺田弘道

​     如意輪寺本堂と手前の観音堂

​           如意輪観音

​ GPS 36゜17’52.6”N 140゜25’38.9”E

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