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​まぼろしの霊場・常陸(水戸)三十三観音霊場

第20番札所  大塚西明寺

 燈明山西明寺千手院             

 (とうみょうさん さいみょうじ せんじゅいん)   真言宗  廃寺

北茨城市磯原町大塚1457

石尊山中腹 海抜173m

観音堂本尊 千手観音

御詠歌 大塚に 登りて見ればさやかなる 光は西に有明の月

 

   現在は観音堂があるだけの廃寺

 本尊は大塚の長福寺観音堂に移っている。

 ☆長福寺で札所の御朱印を頂ける。

 

観音堂裏の山腹に掘られた祠がある。

 

  西明寺は石尊山の中腹にある。ここも判りづらい。西明寺公民館先の品田商店(現在は閉店)の右の道を入っていくと、二手に分かれている。右側の男坂登山口から登るが、ここから石尊山に登山することになる。これがかなりキツイ。健脚で約30分。中腹に観音堂がある。本尊も失われている。

 

  「山城国醍醐報恩院末、真言宗白雲山惣持院西明寺 往古総持院ト云う。伊師岡村の川辺にあり永享十年(1438)戌牛今の白雲山に移し宥徳和尚開山也」とある。そこが潰れて西明寺に併せられた。観音堂の中には何もない。御堂の後ろに回ると、山腹に小さな祠が掘ってあり、其の中に石仏が一体安置されていた。

  

  「松岡地理誌」によると「此山ハ老タル杉椴鬱葱トシテ常ニ白雲ヲ帯ヒ、頂ヨリ眺望スレバ大海漫々トシテ晴天ニ連ナリ郷中一目ニシテ絶景也十里上絶頂ノ東ニ当ル霊山也」寺ハ麓ニアリという。西明寺は二石三斗なにがしの観音免があった。観音は「徳溢(一)大師開山とあり、粟野千手院、高萩の大高寺と一木三体の千手観音」と云われている。

  西明寺は石尊山の中腹にあります。男坂登り口から約150mの高低差を登ります。かなりキツイ登山となります。健脚で約40分ほどの行程。

  車は下の道路の端に止めます。

                   先達 寺田弘道

​   石尊山中腹にある西明寺観音堂

​④

​    男坂の登坂道(かなりキツイ)

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 ⑤西明寺歴代住職の墓

​ ⑥白雲山惣持院西明寺跡

​ 日立地区通運前の道路
​  品田商店右を入る

​    GPS 36゜47’48.41N 140゜41’27.17E

​④

西明寺の寺跡は登り口右の岡本さん宅地であることが分かった

又歴代住職の墓群は、登山口から約100メートル程のぼった右側の

藪の奥にあった。登山道からは、まったく気が付かない。

​昔は岡本さん宅地から直接登道があったが、今はない

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