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​まぼろしの霊場・常陸三十三観音霊場

第23番札所 西金砂 大御堂

 西金砂山観音院定源寺

 (にしかなささん かんのんいん じょうげんじ)真言宗 廃寺

西金砂神社

常陸太田市上宮河内町1915

TEL 0294‐76‐9251

観音堂本尊 千手観音

御詠歌 権現のこれや本地の大御堂(おおみどう)重なる山の上に建  

      ちけり

 

  現在の金砂神社には大御堂の痕跡は全くない。しかし拝殿の手前左側に法華経塔がある。これが唯一存在の証だ。宮司さんに聞いても全くわからないという。大御堂は拝殿の左手前側にあったといわれているが。

 

  大御堂について「新編常陸国誌」に「高一丈五尺、五間二九尺、四方二一丈、内ニ本尊千手観音木像、毘沙門及不動立像、二十八部衆ヲ安置ス、朱印地二十四石、別当ヲ定源院ト云フ」とある。

 

  「開基帳」には「西金砂山観音院定源寺」とある、大御堂は西金砂山権現の本地佛(千手観音)を安置する中道をいうが、この中道と呼ばれる場所は大御堂としては少し狭すぎるが、古文書の絵図によると、このあたりに描かれている。

  定源寺は権現の別当。明治の廃仏稀釈で西金砂神社となった。ここの千手観音は麓の菊蓮寺に移っている。

                             先達 寺田弘道

        西金砂神社本殿

​ 階段を登りきった所の中道大御堂跡

​ 中道脇にある法華経塔

​ 天下野の東金砂参道入口

:天下野からの西金砂参道

​西金砂参道の尾根道

​天下野への 参道降り口

​   加藤寛斎「北部里程関数之記」に描かれている西金砂大御堂

​   GPS 36[39ゃ21.62”N 140゜27’05.36”E

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