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​まぼろしの霊場・常陸三十三観音霊場

第29番札所   健部 帝釈寺

 慈音山帝釈寺東泉院

 (じおんさん たいしゃくじ とうせんいん)       修験  廃寺

栃木県那珂川町健武1859

観音堂本尊 不詳

御詠歌 打金の 数の誓いは帝釈の 黄金に帳(とばり)のつきもこ 

     そせめ

 

  現在は小さな観音堂があるだけの廃寺。

 

  帝釈寺の開基は山伏の候に鳥子山帝釈寺東泉院(鷲子山神社の下寺と思われる)あり、大同元年(806)に南泉という山伏が開基したらしい。

  鷲子神社ではこのことを把握していない。

 

  馬頭街道健武の入口に三界万霊塔などの石碑が建っている。ここから中津川林道を4㎞ほど登る。てっぺんにイワッカケと呼ばれる岩が見えてくると道路はUターンするように右に折れる。そこは昔池だった所だ。現在も小さな池が存在する。その上に小松さん宅があり、庭を抜けて裏山に登ると小さなトタン葺きの小屋がある。

これが帝釈寺跡だ。中には小さな仏像と不動明王があるだけ。

  ここの観音様は馬頭の乾徳寺に移ったといわれているが現存していないという。しかし最近隣の馬頭院に聖観音と勢至菩薩の2体が見つかり、これが帝釈寺のものだと判り、返還されている。もしかしたらこれが帝釈寺のものかもしれない。

乾徳寺で代番寺の御朱印を頂ける。

 

  元の帝釈寺の場所については今の小松さん宅あたりであろうと推測される。

またこの健武神社が鎮座する地区では日本で最初に金が発見され、奈良の大仏建立のために金山の開発が進み、大量の金が奈良に運ばれたという。東大寺古記録や今昔物語に、聖武天皇

が夢で、「水辺の勝地に如意輪観音堂を建て祈れば必ず大仏に塗る黄金を得られよう」と告げられた話があるという。

いずれにしても帝釈寺については詳しいことが判らない。

             先達 寺田弘道

​       帝釈寺跡のお堂

​小松さん宅の裏山にある

​お堂の中には小さな仏像が数体あるだけ

​小松さん宅の中庭を抜けて裏山へ

​ GPS 36゜45’38.08”N 140゜10’54.94”E

​ 馬頭街道から中津川林道に入る

​ 林道突き当たりにあるイワッカケ

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