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まぼろしの霊場・常陸三十三観音霊場
第32番札所 三美 慈眼寺
円通山慈眼寺 曹洞宗 廃寺
(えんつうさんじげんじ)
常陸大宮市三美1332 墓地の中にある
観音堂本尊 不詳
御詠歌 寺の名も 慈眼視衆生福寿海 無量といえるものぞ尊き
寺も観音堂も存在しない
慈眼寺の開基は永禄元年(1558)。御詠歌の「福寿海無量」は慈眼視衆生(観音経の一説)にかけた言い出しである。「禅宗額田村鱗勝院末寺 円通山慈眼寺 永禄元年壬辰玖岩和尚開山」とある。現在隣勝院には何の記録も残っていない。文禄元年の干支は、正しくは「戌牛」「壬辰」は文禄元年(1592)。
山の中にお墓がある。入口に馬力神の石碑がたっている。少し登ると三界万霊塔が右に見えてくる。
坂を登りきるとお墓に到着する。真ん中辺に道路を挟んで向かい合って一対の古い地蔵あり、これが慈眼寺のものだ。まわりにいくつもの石碑が点在する。ここは南辺寺と同じようにきれいに整備されている。現在関東農政局が農業用水確保の為に慈眼寺入り口に大きな用水タンクを建設中、今まで切通だった登り口がすっかり広い道路になった。
先達 寺田弘道
お墓の中に地蔵様が向かい合って立っている
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登り口にある馬力神碑と三界万霊塔
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銀杏畑の脇を通る
GPS 36゜32’54.39”N 140゜20’49.04”E
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